2020年7月25日土曜日

土器「𤭯(はそう)」

はそう
花園八幡遺跡から発掘された古墳時代の土器です。この土器の名前は「はそう」といいます。漢字では𤭯。名前がわかっているのに用途がはっきりしていないようです。液を入れる容器のように見えます。胴体の真ん中に穴が開いていて竹筒を差し込んで液を注いだという説があります。実用品ではなく祭祀に使われたという説もあります。「はそう」は全国の古墳時代の遺跡から出土します。だから何か意味のあるものだったのでしょう。この地にも共通の文化が伝わっていたんですね。花園八幡遺跡では祭祀に使われたと思われる剣型や舟型の木製品と同じ場所で見つかりました。この遺跡からは「はそう」祭器説になりますね。この写真は金沢市埋蔵文化財センターで、花園八幡遺跡についてお話を伺った際に撮りました。

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