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八幡山 |
花園八幡と二日市の産土神
それぞれの土地の人々を守ってくれる神様のことを産土(うぶすな)神と言います。花園八幡町と二日市町の産土神をお祭りしているのが波自加彌神社です。今から1300年前の
奈良時代、養老2年に今の四坊高坂に創建されました。ところが源平合戦の時戦火で社殿が焼けてしまったので、八幡山(今、波自加彌神社のある山)の正八幡社に同居することになりました。そんなわけで波自加彌神社の祭神は護国正八幡神と波自加彌神の2神です。この山の頂上付近に波自加彌神社本殿があります。
はじかみ大祭
昔ある時、日照り続きで作物が育たず人々がたいそう困ったことがありました。その時波自加彌神社に雨ごいをしたところ神社の近くから霊水がこんこんと湧き出し、人々が救われました。お礼にお供えするものが何もなかったのですが、炎天下でも自生する生姜(しょうが、しょうがのことをはじかみともいいます)を見つけてこれをお供えし、お祭りしました。これが毎年6月15日の生姜祭り、はじかみ大祭の起源です。生姜を祭る神様は日本唯一で、生姜祭りには高知など生姜の産地の方や香辛料、漬物、料理などの業者が参詣してにぎわいます。
二日市は八幡の出村
むかしむかし、波自加彌神社では毎月二日に弓渡神事と言って馬上から弓矢で的を射る“やぶさめ”のような神事を行っていました。見物にたくさんの人が来たので、毎月二日に今の二日市あたりで市が立ったそうです。八幡の人が移り住むようになり町ができました。これが二日市の始まりです。二日市には河北潟に通じる川があり、陸路より船の方がたくさんの荷物や人を運べるので、二日市は便利な場所だったのです。また河北潟が少しずつ後退して二日市あたりでも田んぼが増えていったようです。波自加彌神社が八幡と二日市の産土神であるのはこんな歴史があるからだそうです。
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